ギックリ腰のメカニズムを理解し、繰り返さないカラダへ
西洋では「魔女の一刺し」と表現される「ギックリ腰」。
酷い場合には少しカラダを動かすだけでも激痛に襲われます。
このとき腰では何が起きているんでしょうか?
ギックリ腰の原因は?
どうしたら予防できるの?
ギックリ腰にはちゃんと原因があります。
それは腰椎の椎間板のなかにある「髄核」の動きにあります。
慢性的な腰痛やギックリ腰を繰り返している人のほとんどがこの「髄核」の動きが悪くなって、背中寄りに偏っているんです。
そしてなにかのきっかけに「髄核」を挟み込んでしまう、ドアの手を挟んでしまうかのように。
ちゃんとした理由、原因を理解することで予防もできます!
目次
- ○ 突然襲われる激痛、ギックリ腰はなぜ起こるのか?
- ・椎間板、髄核の解剖学
- ・腰の動きに合わせて動く「髄核」
- ○ ギックリ腰を起こしやすくする姿勢
- ○ ギックリ腰は髄核を挟み込むことで起きている!
- ○ ギックリ腰を繰り返さないために
突然襲われる激痛、ギックリ腰はなぜ起こるのか?
なんでもない動きで腰に動けなくなるくらいの激痛が走る「ギックリ腰」。欧州では「魔女の一刺し」とも言われてたりします。うまい表現だなと思ったりします。
ギックリ腰の原因はなんなのか?
ギックリ腰の激しい痛み、その直接の原因は「炎症」です。
どこで起きている炎症かというと、腰の骨(腰椎)の間にある「椎間板」です。
病院ではわかりやすく「軟骨」と言われたりもします。加齢とともに少しずつ厚みや柔軟性がなくなって動きにくくなります。
離開を深めるためにまずは椎間板の構造をみていきましょう。
椎間板、髄核の解剖学
ギックリ腰の痛みの原因は「炎症」。
その炎症が起きている場所が腰の骨(腰椎)の間にある「椎間板」です。
病院ではわかりやすく「軟骨」と言われたりもします。加齢とともに少しずつ厚みや柔軟性がなくなって動きにくくなります。
椎間板の構造をみていきましょう(イラストをご覧下さい)。
椎間板の外側は頑丈な線維の層が3層あり(「線維輪」と言います)、そのなかに「髄核」という硬い芯のようなものが収まっています。
生地のなかにあんこが入っている今川焼(大判焼き?)をイメージしてもらえるとわかりやすいかも。
椎間板の中にある「髄核(ずいかく)」はカラダを動かしたとき、椎間板のなかで髄核も移動します。
腰の動きに合わせて動く「髄核」
イラストは腰椎と椎間板、そしてそのなかにある髄核の位置関係を表しています。
左側がお腹側、右側が背中側ですね。
まっすぐ立っている(座っている)ときは真ん中のイラストのように、髄核は椎間板の中央にあります。
「前屈」をしたときが左のイラスト。柔軟性のある椎間板はお腹側が狭くなり、背中側が広くなります。そのため髄核は少し背中側に移動します。
「伸展(腰を反らす)」のときはその逆。髄核はお腹側に移動することになります。
からだの動きに伴って髄核の動きもスムーズなら何も問題は起きません。
しかし髄核の位置が偏ったり、動きが悪くなったりするとギックリ腰を起こしやすくなります。
では髄核がどうなるとギックリ腰を起こしやすくなるのか?
普段の姿勢で気をつけることは何でしょうか?
ギックリ腰を起こしやすくする姿勢
イラストにもあるような、座っているときに浅く座ったり、脚を組んで腰を丸めた姿勢をしていませんか?
これがギックリ腰を起こしやすくする姿勢です。
説明したように腰を丸めた姿勢のとき、椎間板はお腹側が狭くなって、背中側が広がります。
そのため髄核は背中側に移動します。
問題はこの姿勢を長時間、慢性的に続けることです。
腰を伸ばそうとしても髄核がお腹側に動かず、腰がうまく伸びなくなります。
椅子から立ち上がる時に「いててて・・・」となったり、すっと腰を伸ばせないなんてことはないですか?
もしあったら椎間板の中で髄核がスムーズに動いていないんですね。
激しい痛みは出ませんが、腰の硬さを感じたり、重だるくなったりします。
この状態になるとギックリ腰の黄色信号です。
この姿勢で長時間いることはギックリ腰になる下地を作ることになります。
電車に乗ると高校生くらいの子達がすごく浅く座ってスマホを触っている様子をよく目にします。若くてまだ関節が柔らかいので問題は起きませんが、そのまま30代くらいになったときと想像すると・・・ちょっと怖いです。
皆さん、普段の座っているときの姿勢はいかがでしょうか?浅く座ってたり、脚組んでいませんか?
日本人は世界の中でも座っている時間がとても長いと言われています。座っているときの姿勢、一度確認してみて下さいね。
ギックリ腰は髄核を挟み込むことで起きている!
ギックリ腰が起きた瞬間、腰では何が起きているかをお伝えします。
イメージとしてカラダを前に倒した(前屈)ときにギックリ腰は起きると思われています。
実は違うんです。
腰を曲げた状態から伸ばそう(戻そう)とした瞬間にギックリ腰は起きます。
慢性的に後ろ(背中)側に寄っている髄核を腰を伸ばそうとしたとき、髄核を上下の腰椎(骨)で挟み込んでいるんです。
ドアに指を挟んだ時ってすごく痛いですよね。
そんなことがギックリ腰の瞬間、髄核が上下の腰椎(骨)によって挟み込まれているんです。
炎症の程度によって痛みの強さ、範囲は変わってきますが、動こうとするとまた髄核を挟み込んでしまうので、激痛になります。
ギックリ腰はささいな動きで起きます。
例えば・・・
うがいをして、顔を上げようとしたとき
ちょっと遠いところのものをとろうと手を伸ばしたとき
咳やくしゃみをしたとき
なんでもないときに突然襲われるので、「魔女の一刺し」と言われたりします。
ギックリ腰を繰り返さないために
ギックリ腰は炎症からきている痛みとお伝えしました。
激しい痛みも炎症が治まってくれば、痛みはなくなります。
が!
腰椎や椎間板内の髄核の動きを改善しないと、何回も繰り返します。
ギックリ腰は何回も繰り返すといわれるのは、痛みは治まっても「髄核の動き」は改善していないからです。
腰の動きと合わせて、腰椎、椎間板(髄核)の動きをスムーズに動くようにしていかないと、何回も繰り返します。
ふたば整体院ではギックリ腰のメカニズム、原因をわかりやすく説明した上で、腰椎や髄核の動きを改善し、ギックリ腰を繰り返さないカラダへと変えていく施術を提供しています。
ギックリ腰を根本的に改善したい!、繰り返したくない!という方はお気軽にお問い合わせ下さい。