坐骨神経痛は1種類じゃない! 原因を理解してちゃんと治す
「坐骨神経痛」ってよく聞きますよね。
腰からおしり、脚、足首、足裏に痛みやしびれが走る坐骨神経痛ですが、いろんなタイプがあるのはご存じでしょうか?
問題を起こしやすい場所が主に5つあります。
①腰椎
②お尻の真ん中
③膝裏(やや外側)
④外くるぶし
⑤足裏
それぞれに場所と原因が異なるんですが、病院ではどこで問題が起きてもすべて「坐骨神経痛」と診断されます。坐骨神経が痛みを出しているんだから坐骨神経痛・・・まぁ間違いではないんですが、ひとくくりにするにはちょっと乱暴のような気もします。
それぞれに異なる原因があり、その原因をつくるおおもとの原因や日常生活のクセ(カラダの使い方)があります。
原因を掘り下げて1つ1つクリアにしていかないと、痛みが取り切れなかったり、1度改善してもまた再発したりします。坐骨神経痛はなかなかやっかいな症状の1つでもあります。
今回は坐骨神経痛を原因別に分類し、それぞれ改善していくためのアプローチ方法を解説していきます。
目次
- ○ 坐骨神経痛をしっかり理解する
- ・そもそも「坐骨神経」って?
- ・いろんなタイプがある「坐骨神経痛」
- ○ タイプ別「坐骨神経痛」 どのタイプの坐骨神経痛ですか?
- ・①「腰椎」で障害を受けるタイプ
- ・②「お尻の真ん中」で障害を受けるタイプ
- ・③「膝裏(やや外側)」で障害を受けるタイプ
- ・④「外くるぶし」で障害を受けるタイプ
- ・⑤「足裏」で障害を受けるタイプ
- ○ カラダ全体を診て、全体のバランスを整えるふたば整体院の施術
坐骨神経痛をしっかり理解する
腰からおしり、脚、足首、足裏に痛みやしびれが走る坐骨神経痛ですが、いろんなタイプがあるのはご存じでしょうか?
腰から足先まで伸びているとても長い坐骨神経。
その途中、いろんな場所で障害を受けることがあります。
障害を受けるとそこから末端(足先)のほうへ痛みやしびれが発生します。
腰やおしり、膝裏などいろんなところで障害を受ける坐骨神経ですが、病院ではどこで障害を受けてもすべて「坐骨神経痛」と診断されます。坐骨神経が痛みを出しているんだから坐骨神経痛・・・まぁ間違いではないんですが、ひとくくりにするにはちょっと乱暴のような気もします。
もしあなたが坐骨神経痛でお困りなら、まずは自分がどのタイプの坐骨神経痛なのか?カラダのなかで何が起きているのかを知ることはとても大切です。
いろんなタイプがある「坐骨神経痛」について理解を深めましょう!
そもそも「坐骨神経」って?
そもそも坐骨神経ってなに?ということで、簡単に解剖学に触れていきます。
イラストで青く描いているのが坐骨神経です(このイラストでも坐骨神経をすべて描けていません)。
坐骨神経は腰椎から出て、お尻から太ももの裏、そしてふくらはぎ、足裏へ伸びているとても長~い神経です。
おしりや太ももの裏の大きな筋肉の間をすり抜けるように下降する坐骨神経ですが、周りの筋肉や靭帯に締め付けられると痛みやしびれが起きます。
坐骨神経が障害されると、このラインに沿った痛みやしびれが発生します。
そのため坐骨神経痛で来院される方に「どのあたりが痛いですか?」と問診すると、ピンポイントではなく線状もしくは帯状の痛みを訴えます。
いろんなタイプがある坐骨神経痛。
直接の原因やその原因を作る日常生活の中のクセがそれぞれ異なるので、その原因に合わせた施術が必要になってくるので、痛み止めや湿布では改善はしません。
痛み止めでごまかしていると、よりこじれたような状態になります。
つぎは坐骨神経痛のタイプをみていきましょう。
いろんなタイプがある「坐骨神経痛」
問題を起こしやすい場所が主に5つあります。
①腰椎
②お尻の真ん中
③膝裏(やや外側)
④外くるぶし
⑤足裏
どこで問題が起きても、その場所から末端(足先)の方に痛みやしびれは発生します。つまり症状のスタート地点が障害の場所なんです。
そのため最初の問診で「どこから痛いですか?」と詳しく確認していくことが大切です。
「腰は痛くないけど、お尻のあたりから太ももにかけて痛みが出ます」と言った場合は、神経の障害場所は「①腰椎」ではなく、「②おしりの真ん中」と推測します。
タイプ別「坐骨神経痛」 どのタイプの坐骨神経痛ですか?
繰り返しになりますが、坐骨神経痛には神経が障害を受けている場所でタイプ分けができます。
障害を受ける場所は主にこの5つ。
①腰椎
②お尻の真ん中
③膝裏(やや外側)
④外くるぶし
⑤足裏
まずはご自身の痛みがどこから始まっているか、探ってみて下さい。
では、この5つのタイプについて解説していきますね。
①「腰椎」で障害を受けるタイプ
坐骨神経は下の方の腰椎と骨盤から出ている神経が1つにまとまって太い神経になるんですが、腰椎から出てすぐのところで障害を受けることがあります(イラストの赤い丸)。
このタイプの特徴は主訴が「腰痛」です。
まずは「腰が痛い」と訴えます。そして付属する症状として脚に痛みやしびれがあるという表現をされます。
障害の程度によって痛みやしびれを感じる範囲が変わってきます。
重度の場合は腰から足先まですべてつながったような痛みを発します。
原因は腰椎(関節)の歪みと可動性の悪化。
日常生活の中で偏った使い方などで腰椎の歪みが定着してしまうことあります。
その歪み、そして元に戻れない(=可動性の悪化)ことで、神経を圧迫して坐骨神経痛となります。
②「お尻の真ん中」で障害を受けるタイプ
このタイプの坐骨神経痛は臀部(おしり)から下に痛みやしびれがでます。
「どのあたりから痛みがありますか?」と聞くと、「おしりの真ん中あたりから」という答えが返ってきますね。おしりのあたりから太ももの裏にかけて、膝のあたりまで痛みがでるというタイプが最も多いように思います
では「おしりの真ん中」で何が起きているんでしょうか?
ちょっとわかりにくいイラストですが、おしりの部分を後ろから見たもので、表面の大きな「大臀筋」を取り除いて、深層の筋肉を見えるようにしたものです。
坐骨神経(黄色いライン)はお尻の真ん中、深いところを筋肉と筋肉の間をすり抜けるように通っています。
それに対しておしりを横切るように(坐骨神経とは交差するように)「梨状筋」という筋肉が走っています。
この「梨状筋」、股関節をぐっと引き付けて安定化させる縁の下の力持ち的な筋肉で、股関節がズレたり、カラダの重心がズレたりするととても負担がかかるんです。
そして長期間負担がかかると梨状筋は硬くなって、イラストの赤丸のところで、坐骨神経を締め付けるようになります。これが「臀部で起きる坐骨神経痛」の原因です。
梨状筋が硬くなっていることが原因なので、筋肉を緩めるようなマッサージを受けると一時的にはよくなりますが、それだけではまた元に戻ってしまいます。
なぜなら梨状筋が硬くなっている原因が解消されていないからです。
再発しないようにしっかり改善するためには「なぜ梨状筋が硬くなってしまうのか?」を見極め、そのおおもとの原因を取り除く必要があります。
ふたば整体院では細かく検査をして「おおもとの原因」を探って再発しないカラダへと変えていきます。
詳しい施術方法、アプローチについては次回の記事でご紹介します。
↓ ↓ ↓
>>坐骨神経痛 タイプ別の施術方法(準備中)<<
③「膝裏(やや外側)」で障害を受けるタイプ
腰椎、骨盤(仙骨)から出た坐骨神経は1本の太い神経にまとまって、おしり、太ももの裏へ伸びています。そして膝裏あたりで2本に分かれます。
その1本がイラストの青いラインのように膝裏の外側、ふくらはぎの外側へと進んでいきます。
このとき
1)膝裏の太ももの筋肉(大腿二頭筋)の部分
2)ふくらはぎの外側にある骨(腓骨)
この2か所で神経が締め付けられることがあります。
痛み、しびれを感じる場所は主に「ふくらはぎの外側」、影響が強いとそのまま足の小指側まで広がります。
1)の原因は太ももの筋肉が硬くなったことによる「筋肉のズレ」。骨格や関節はズレるのはご存じかと思いますが、筋肉もズレます。ズレると本来の動きができなくなったり、周りの神経や靭帯にも影響が広がります。
2)の原因は腓骨のズレです。脛骨(すねの骨)のに寄り添うようにある腓骨ですが、重心の偏りなどで腓骨が脛骨から離れるようにずれることがあります。すると、すぐ近くを通る坐骨神経に当たってしまうんですね。
1)も2)も原因を掘り下げていくと、重心の偏りや過去のねん挫、足首の不安定性などが出てきます。
直接の原因だけでなく、その原因を招いたおおもとの原因を突き止めてクリアにしないとなかなか解消できないのが坐骨神経痛の厄介なところなんです。
④「外くるぶし」で障害を受けるタイプ
坐骨神経は膝裏あたりで枝分かれし(細くてわかりづらいですが青いライン、正確には脛骨神経という名前に変わります)、ふくらはぎの外側を下降して外くるぶしのところでカーブして、足の小指側への伸びていきます。
この外くるぶしの周辺で、ふくらはぎの外側の骨(腓骨)のズレや筋肉の緊張などで神経が障害を受けることがあります。
このタイプの特徴は
・痛み、しびれが足首から先
・ふくらはぎの外側の筋肉(腓骨筋)が硬くなっている
・O脚(ガニ股)もしくは足首の動きの悪さで、重心が症状のある側に偏っている場合が多い
・過去に捻挫したことがあるが、ちゃんと治療せずに放置した
といったことが多いですね。
施術としては腓骨、腓骨筋の状態を確認して、ズレや緊張があれば調整します。また足首や足のなかの細かな骨(関節)の動きを良くして、重心が偏らないように持っていきます。もちろん股関節、骨盤に動きの偏りがあれば矯正が必要になります。
⑤「足裏」で障害を受けるタイプ
イラストは足を下から観たもの(筋肉は半透明にしてあります)です。足裏にはカラダを支える、バランスをとるための筋肉がたくさんあり、無意識のレベルで転ばないようにバランスをとってくれています。
足のアーチがつぶれたり、ねん挫などで足首の動きがおかしかったり、不安定な靴を長時間履いていたり、いろんな理由でこれらの筋肉に過度の負担がかかると硬くなります。
イラストでは見づらいですがその筋肉に沿うように神経(黄色いライン)が走っていて、筋肉が硬くなると足裏に走る神経を障害することがあります。
このタイプの神経痛は足裏のみに痛みやしびれが起きますが、ただ足裏が症状があるからといってすべて坐骨神経痛とは限りません。
神経ではなく、筋肉や靭帯そのもので痛みやしびれを感じることもありますし、血流不足や足のアーチの機能不全でも似たような症状が出ます。外反母趾の初期症状としてもみられることがあります。
坐骨神経痛のなかでは発生率は低いですが、他の症状との鑑別が重要になります。
施術としては硬くなっている筋肉を緩めたり、足の指、足首を中心に下肢のアライメントを整えて、カラダを骨で支えられるようにする(=筋肉への負担を軽くする)といったことをします。
カラダ全体を診て、全体のバランスを整えるふたば整体院の施術
坐骨神経痛にはいろいろなタイプがあって、それぞれに原因があります。
しかし直接の原因だけでなく、その原因を招いたおおもとの原因を突き止めてクリアにしないとなかなか解消できないのが坐骨神経痛の厄介なところなんです。
骨盤や股関節、脚、足首などのカラダを支える関節で起きている症状は、カラダ全体のバランス、重心の偏りを正さないと元に戻ってしまいます。そのため「歯の矯正」のように、カラダを変えていくには時間を要することもあります。
症状を改善するだけでなく、再発しないカラダへと変えていけるようにふたば整体院では施術をしています。
長年の坐骨神経痛でお困りの方、本当の原因を知りたい方、カラダ全体のバランスを整えたい方はぜひふたば整体院の施術を受けて下さい!