なぜ頭痛が酷くなると吐き気がするのか?
こんな種類の頭痛や吐き気はお困りではありませんか?
□頭痛がひどくなると吐き気がする
□頭痛と気持ち悪さが断続的に続く
□薬を飲んでも吐き気や気持ち悪さが治まらない
このタイプの頭痛は時間差があるのが特徴です。
まず頭痛が始まってからしばらくすると酷くなり、そして吐き気を催すという段階があります。
ではなぜ頭痛がひどくなると吐き気がするのでしょうか?
頭のなかで何が起きているかみていきましょう。
目次
- ○ 脳脊髄液の流れと脳圧
- ・脳脊髄液の流れをさらに詳しく見ていくと・・・
- ・命を守る自律神経の中枢が集まる脳幹
- ・高すぎる脳圧が「嘔吐中枢」を刺激する!
- ○ 頭痛も吐き気も解決する頭蓋骨(脳圧)調整
- ・頭蓋骨-頸椎間のズレを正す
脳脊髄液の流れと脳圧
頭蓋骨のなかで脳は「脳脊髄液」という液体の中に浮いています。
イラストは頭をパカッと割った状態です。
この脳脊髄液は脳の中心、「側脳室」というところで常に一定量造られて、脳内や頭蓋骨や背骨のなかに流れていきます。ゆっくりと循環することで脳と脊髄にアミノ酸などの脳に不可欠な栄養素を届けてくれています。
過去のブログ記事で脳脊髄液の流れが悪くなることで、頭蓋骨内の圧力が高まって(脳圧上昇)、頭痛の原因になることをご紹介しました。
脳圧と頭痛の関係についての詳細は以下のリンクをご覧下さい。
↓ ↓ ↓
>>まずは理解することから始めよう! 病院では教えてくれない頭痛の本当の原因<<
脳脊髄液の流れをさらに詳しく見ていくと・・・
脳脊髄液の流れをさらに詳しく見ていくと、吐き気との関係が見えてきます。
脳脊髄液は脳の奥、側脳室というところで造られます。
そのあと脳内と脳の外へ出ていくルートがあります。
イラストはその脳内を流れていくルートを示しています。
このルートでは「第3脳室」→「中脳水道」 、そして「第4脳室」という順番で脳や脳幹(橋、延髄)のなかを流れていきます。そして続く脊髄にある「中心管」という細い管のなかを下降していきます。
問題は「脳幹」と言われる部分を通る時に起こります。
脳幹には自律神経の中枢となる神経がたくさん集まっています。生命維持にとても大切なところでここを事故で損傷すると命の危険もあります。
脳の中心部を拡大した図です。ブルーの部分は脳脊髄液が流れているルートと示しています。脳脊髄液は側脳室で造られ、第3脳室から中脳水道、第4脳室を経て、脊髄のなかを通る中心管へと流れていきます(黄色矢印)。
命を守る自律神経の中枢が集まる脳幹
「脳幹」といわれる「橋」「延髄」には生命維持に不可欠な自律神経の中枢がたくさん集まっています。
場所で言うと、ちょうど頭の付け根、頭と首の間あたりですね。
プロレスの技で「延髄斬り」というのがありましたね。
「ジャンプしながら相手の後頭部を蹴る」というものですが、延髄には呼吸や心拍などを調節するような自律神経の中枢もありますので、損傷すると命の危険が出てきます。
そんな生命維持にとても大切な延髄には「嘔吐中枢」というものもあります。
これはカラダによくないもの、毒物や腐ったものを口にしてしまったときに、防御反応として吐き出すという役割を果たしてくれます。
高すぎる脳圧が「嘔吐中枢」を刺激する!
脳脊髄液の流れが悪くなり脳圧が上昇すると、中脳水道から第4脳室、そして脊髄へと流れていく脳脊髄液の圧力も高まります。
その圧力が物理的に嘔吐中枢を刺激してしまうのです。
脳圧が高まっているのですでに頭痛が発生していることが多く、吐き気を催すまでに時間差があります。また頭痛の程度が酷くなっていくと、吐き気につながるということも多いようです。
これが頭痛が酷くなると吐き気を催すメカニズムです。
頭痛と吐き気の関係を理解できれば、不安も和らぎます。改善するためには頭痛薬ではなく、脳圧を適正に保つようにカラダを変えていくことです。
頭痛も吐き気も解決する頭蓋骨(脳圧)調整
このタイプの頭痛では、頭蓋骨全体が硬く締まっていて「頭蓋骨の呼吸」が非常に小さい傾向にあります。自律神経失調症でも同様の状態であることが多いです。
しかし自律神経失調症では慢性的に一次呼吸が低下しているのに対して、このタイプの頭痛は急性的なものなので、比較的改善は早いと言えます。
ふたば整体院では一次呼吸の状態を「手」で確認し、動きの悪い縫合を探します。そして頭蓋骨全体として呼吸ができるように調整していきます。
「あたまの呼吸」「一次呼吸」についての詳細は以下のリンクをご覧下さい。
↓ ↓ ↓
>>”頭蓋骨の呼吸”が健康の秘訣!? あなたの頭は動いていますか?<<
頭蓋骨-頸椎間のズレを正す
延髄は頭の付け根のあたりにあります。
アゴが前に突き出るような姿勢が続くと、第1頸椎に対して後頭骨が前にずれてしまいます。これによって延髄に慢性的なストレスを与えてしまうことになります。
自律神経失調症で来院される方のなかには後頭下筋群がガチっと硬いことがあります。長年、頭蓋骨と頸椎の間が狭くズレを起こしていることがうかがえる状態です。
ふたば整体院では頸椎の動き、アライメント、そして後頭骨と頸椎の位置異常を正し、脳幹への物理的なストレスを解消します。これによって同時に脳脊髄液の流れも改善されるので、脳圧も適正にもどるでしょう。
脳圧が安定すれば頭痛はもちろん、吐き気を催すこともなくなります。
慢性的な頭痛、吐き気を伴う頭痛でお困りなら、以下のリンクをぜひご覧ください。
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